小学生がプログラミングを学ぶのは将来にとって有意義

小学生がプログラミングを学ぶことで得られる将来的なメリットが3つあります。
- 将来の選択肢が広がる
- 思考力や創造力、論理的思考力などが養われる
- 英語や数学などの基礎学力も向上する
プログラミングを学ぶと将来の選択肢が広がる
一つ目は将来の選択肢が一気に広がること。
現在は、コンピューターやインターネットに全く関わらない仕事の方が珍しく、これらに関連するスキルが求められます。
プログラミングは、コンピューターを操作するための基本的なスキルであり、将来の仕事に活用できるスキルとなっています。
思考力や創造力、論理的思考力などが養われる

二つ目は、プログラミングを学ぶことで、思考力や創造力、論理的思考力などが養われる点です。
プログラミングは、課題を解決するために論理的に物事を考える必要があります。
さらに、デバッグや自分のアイデアを形にすることで問題解決能力や創造性も高まります。
プログラミング学習で英語や数学などの基礎学力も向上する
最後のメリットは、英語や数学などの基礎学力も向上することです。
プログラミング言語は英語に似ているため、英語力の向上にもつながります。また、プログラミングは数学の考え方も多く活用するため数学力の向上も期待できるでしょう。
英語力や数学力が上がると、その後の入試などでも有利になります。プログラミングを学ぶことで進路選択も有利になるのは魅力的ですよね!
以上の理由から、小学生がプログラミングを学ぶことは、将来的に非常に有益です。
子どものキャリアに必要なスキルや思考力を早期に身につけることができ、基礎学力の向上にもつながります。
小学生向けプログラミング学習のすすめ方
小学生のプログラミング学習の進め方について紹介します。
小学生がプログラミングを学ぶ上で重要なことは以下の3点。
- プログラミングの基礎を理解する
- 最適なプログラミング教材を選ぶ
- プログラミング学習のモチベーションを維持する
小学生のプログラミング学習ではまずは基礎用語や概念を理解しよう
プログラミングを学ぶ上で、基本的な概念や用語を知っておくことが大切です。
具体的には以下の用語などが挙げられます。
これらの基礎的な概念を理解し、プログラミング学習をすることで、より深く理解することができます。
また、基礎をしっかりと学ぶことで、後々の難しい技術も習得しやすくなるでしょう。
プログラミング学習では、わからないことがあったら、教材を参照したり、インターネット上の情報を活用することがポイントです。
小学生に最適なプログラミング教材の選び方
プログラミング学習を始めるにあたって教材の選び方は重要です。
小学生向けのプログラミング教材を選ぶ際には以下の4点をポイントにしてください
- 学習目的は?
- 子どものレベルは?
- 教材の種類
- 無料または有料
プログラミングの学習目的を明確にする
最初に学習目的を明確にします。
ゲーム開発、Webアプリ開発、AI技術など、プログラミングを使ってやりたいことによって、選ぶべきプログラミング学習教材は変わるからです。
プログラミングレベルに合わせる

次に、子どものレベルに合った教材を選びます。
初学者の場合はまず初学者向けの教材から始めることで、理解しやすく、継続的に学習する習慣を身につけやすくなります。
学習が進み、中級者、上級者向けの教材にも挑戦していくことで、スキルアップを図ることができます。
テキストタイプ(本・動画など)を考える

教材には、テキストだけでなく、動画教材やオンラインコースも多くあります。学習スタイルに合った教材を選びましょう。
例えば、参考書を読んで理解するタイプの子どもは、紙のテキスト教材が合うかもしれません。
一方で、視覚的に理解したい子どもは、動画教材やオンラインコースを試すべきでしょう。
無料か有料のどちらでプログラミングを学習するか検討

また、教材には無料・有料どちらの教材もあります。
無料の教材でも十分に学習できる場合もありますが、有料の教材は、専門的で詳細な内容を扱っていることが多いです。さらに、有料の教材はサポートやアドバイスが充実していることが多いため、学習をスムーズに進めることができルでしょう。
まず無料のオンライン教材で基礎を学び、継続的に学習が続きそうなら有料教材を購入するが良いかもしれませんね。
プログラミング教材を選ぶ際には、自分の学習目的やレベル、学習スタイルに合った教材を選ぶことが大切です。
また、学習スケジュールを立て、継続的に学習することを意識してください。
わからない時やつまづいたときには、教材の作成者や詳しい専門家に質問をすることも有効です。
専門家に質問することで、一気に理解できなかった点を解決し、学習をよりスムーズに進めることができます。
プログラミング学習のモチベーションを上げるコツ
プログラミング学習をする上で、モチベーションを維持することは重要です。
モチベーションが下がりやすい小学生にモチベーションを維持するためにはどうすれば良いでしょうか?
有効な対策は3点です。
- 学習目標を立てる
- 学習したことをアウトプットする
- 学習を楽しむ
プログラミングの学習目標を立てる

最初に明確な学習目標を立てることが重要です。
例えば、一定の期間で特定のスキルを習得したい、あるアプリを開発したい、など、目標を立てることで、学習に対する意欲が高まるからです。
明確な目標があることで、学習の方向性がはっきりし、学習を効率的に行うこともできます。
学習したことをアウトプットする
学習したことをアウトプットすることも大切です。
開発したアプリを公開したり、他人に説明することで、自分の成長を実感することができます。
またアウトプットすることで、学習したことが実際に役に立つことがわかるのでモチベーションも維持しやすくなりますよね。
具体的には、プログラミングコンテストに作品を出品してみたり、プログラミング検定に挑戦するといったことが挙げられます。
プログラミング学習を楽しむ!
そして何より学習を楽しむことが最も重要なポイントでしょう。
自分の興味のあるアプリを開発したり、友達と一緒にプログラミングをすることで、学習が楽しくなります。
また、プログラミング学習は長期的なものであるため、楽しみながら出ないと長期間続けることは難しいです。
家庭でプログラミングを学習する方法

小学生が家庭でプログラミングを学ぶ場合の学習の流れは以下のようになるでしょう。
- 保護者が子どもの興味に合わせて学習する言語や環境を選定する
- 実際に学習を進める
- 学習進捗を確認&子どもの作成したプログラムにアドバイス
- ③が難しい場合は小学生向けのプログラミング教室やその他のサービスを利用する
基本的には②と③を繰り返すと思ってください。
前提として、小学生が家庭でプログラミングを勉強するには、保護者のサポートがあるのが望ましいです。
まず、子どもが興味を持っているプログラミング言語などについて調べ、適切な教材や学習リソースを選ぶことが重要です。
家庭でプログラミングを学習する際は、定期的に学習成果を確認しましょう。
子どもが作成したプログラムを見て、どこがうまくいっているのか、どこでつまづいているのかを確認することで、学習効果を最大限にすることができます。
保護者がプログラミングに詳しくない場合、プログラミング教室やオンラインで指導を行うサービスを利用するのも有効な手段です。
Scratchで始める小学生のプログラミング
「プログラミング学習を始めたいけど特に目的はない」
「まずはお金をかけずにプログラミングを始めさせたい」
とお考えの方におすすめなのがScratchです。
まずはScratchでプログラミングの概念や基礎を学習しましょう。
Scratchとは?

Scratchは、ブロックを使ってプログラミングをすることができる、教育向けのプログラミング環境です。
メディア・ラボ(マサチューセッツ工科大学)によって開発され、幅広い年齢層に対応しており、特に小学生から中学生のプログラミング学習に適していると評価が高いです。
Scratchでは、ブロックを組み合わせることで、アニメーション、ゲーム、音楽などを制作することができます。
また、Scratchはオンラインでも利用可能であり、共有や友達との共同制作もできるのが特長です。
もちろん無料で誰でも利用することができます。
Scratchでできること
Scratchはゲームのみならず、多様な制作ができます。
Scratchには、ゲームを作るためのブロックが用意されており、自分でゲームを作ることができます。
ゲーム制作を通じて、ゲームデザインやゲームバランスの考え方を学ぶことができ、プログラミングの基礎知識を習得することができます。
また、自分でキャラクターや背景を作成することもできます。
アニメーションの制作を通じて、グラフィックデザインやイラストレーションのスキルアップも図れます。
Scratchで作った作品は世界中に共有することができます。
作品を他の人に見てもらってフィードバックをもらうことができ、作品を改善することができます。
何人の人が自分のゲームで遊んだか、アニメーションを閲覧したかもわかるので、モチベーションアップにも繋がりますよね。
このように、Scratchは、アニメーションやゲームなどの制作だけで終わることはなく、作品共有など多様な機能を持っているので、子どもが楽しみながらプログラミングの基礎やクリエイティブなスキルを習得することができます。
小学生に適したプログラミング言語は?
小学生でも使いやすく学びやすいプログラミング言語・ツールはいくつかあります。
Scratchを含む以下のプログラミング言語・ツールについて紹介します。
- Scratch
- Blockly
- Logo
- Snap!
- Python
Scratch

先ほど紹介した世界中で最もメジャーなプログラミング学習環境です。
MIT(マサチューセッツ工科大学)メディア・ラボによって開発された、ブロックを使ったプログラミング言語です。
Scratchは、ブロックを組み合わせることで、ゲームやアニメーションを作成することができます。
子どもでもすぐに実践できるので、モチベーションを維持しやすいでしょう。
迷ったらまずはScratchでプログラミング学習を始めることをおすすめします。
Blockly
BlocklyはGoogleが開発した、ブロックを使ったプログラミング環境です。
ブロックを組み合わせることで、JavaScript、Python、PHPなど様々なプログラミング言語を生成することができます。
様々なプログラミング言語に対応しているため、将来の学習に活かすことができます。
また、BlocklyはGoogleが開発したため、Googleの他のサービスとの統合も容易です。
Logo
Logoは、様々なプラットフォームで使用することができる、小学生にもわかりやすいプログラミング言語です。
特に、ロボットの制御に適していて、簡単な構文を使うため、小学生にもとっつきやすいプログラミング言語といえます。
Logoでは数学的な概念を学習することができ、論理的思考力を養うこともできる点も嬉しいですよね。
Snap!

Snap!は、ブロックを使ったプログラミング言語でScratchに似たプログラミング言語です。
ゲームやアニメーションの制作はもちろん、Webアプリ制作もできます。
Snap!はScratchに似ているため、Scratchからの移行も容易です。また、Snap!は、作成したブロックコードをJavaScriptやPythonなどにも変換することができるため、小学生が学んだスキルを将来の学習に活かすことができます。
Python

Pythonは、Web開発、機械学習、データ分析などに適した人気のプログラミング言語です。
シンプルで文字数が少なく、読みやすい文法が特徴で、小学生から大人まで幅広い年齢層に使われています。
また、Pyrhonには多くのライブラリが存在するので画像処理や音声認識などの機能を実現することができます。
小学生のプログラミング学習方法まとめ
今回は、小学生がプログラミングを学ぶ意義や、家庭での学習方法を解説しました。
まずは無料で使えるScratchを体験してみて、子どもの興味や反応を様子見してみれば良いでしょう。
有料の教材を購入したり、プログラミング教室に通ってみるのはその後でも問題ありません。
まずはScratchから始め、Snap!やPythonへのステップアップを目指しましょう!

与那嶺あきお
現役エンジニア。フリーランスのエンジニアとして数多くのシステム開発に携わる。
小学生向けプログラミング教室「IT寺子屋」の創業・運営メンバーでもあり、現在も教室で子ども達にプログラミングを教える傍ら、IT寺子屋のコンテンツの作成・監修を手がけている。
自身がプログラミングスクール選びに失敗した経験からプログラミング教育への造詣も深く、子ども向け・大人向けを問わず様々なプログラミングスクールの研究を行っている。